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食生活を見直そう!看護師の楽しいランチタイムの過ごし方

執筆者:湊 かおり 看護師ライター

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皆さんはどのようなランチタイムをお過ごしでしょうか?

時間に追われていることが多い看護師にとって、ランチ休憩は至福のひと時です。

 

毎日のお昼ごはんを楽しみに仕事を頑張っている人もいれば、余裕がなくワンパターンの食事になりがちの人もいるかもしれません。

 

近年では「食事とQOLの関連性」が注目されており、食にはさまざまな役割があることがわかっています[1]。私たちに必要なのは、バランスの良い食事だけではありません。誰かと食べる時間を楽しんだり、好きな物を食べて「おいしい」と感じたりすることで、心身ともに満たされたりすることも大切です。

 

同僚と談笑しながら、おいしいごはんでお腹を満たせば、午後のやる気はアップします。食事のバリエーションが増えれば「今日のランチは何にしようか?」ときっと心も躍るはず。

 

本記事では、看護師のランチ事情をご紹介します。日頃の食生活を見直し、ランチタイムを充実させて頂けると幸いです。

食事がもつ5つの役割

食事には身体・精神・社会面でのさまざまな役割があります。改めて振り返ってみましょう。

1.生命活動のためのエネルギーとなる

私たちが生きていくためには、食事から摂る栄養が欠かせません。摂取した栄養がエネルギーとなり、身体を動かす原動力となっています。

2.身体をつくる

人間の身体は、主に水・たんぱく質・脂質で構成されています。バランスの良い食事が大切なのは、食事から摂った栄養素が身体づくりに関与しているからです。

3.生活リズムをつくる

食事は基本的に1日3食です。食事は時間的な役割を持っており、生活のリズムをつくります。特に朝食を摂ることは、体内時計をリセットする働きがあります。

4.精神的安定をもたらす

食欲を満たすことは、精神的な安定へとつながります。好きな物を食べることや、「おいしい」という感覚を得ることは、私たちの幸福度を高めます。

5.社会的意義を持つ

「食を共にする」という時間を通して、人との繋がりを生みます。また、それぞれの国や地域の食文化、行事食を楽しむことは、社会的な要素も含まれています。

看護師のランチ事情

コスパ重視の手作り弁当派

コストパフォーマンスを重視したい方は、お弁当を持参するのが一番。節約をしている人は、タッパーに残り物を詰めてくるのが定番です。料理好きの人は、栄養バランスや彩りを考えたヘルシー弁当。ママさんナースは、家族のために愛情込めて作ったお弁当。その他、自分の好物を詰め合わせたお弁当など、持ってくる人の個性が垣間見えます。おかずを作る余裕がないという人は、おにぎりを持ってきたり、自分で炊いたごはんとレトルトのカレーを持参したりする人もいます。

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お手軽コンビニ派

品揃えが豊富なのはコンビニ食です。健康面を考慮してサラダ・ごはん・おかずをバランスよく買う人。お気に入りのお弁当や丼・パスタをリピートする人など、さまざまなパターンがあります。コンビニユーザーにとって、病院内にどのような売店やコンビニが入っているかは気になるところです。また、コンビニ派の楽しみといえばスイーツ。頑張る自分へのご褒美に、そして午後のやる気を上げるエネルギーにもなるでしょう。

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時短飯なのにおいしい!カップ麺派

一定数いるのがカップ麺派。ゆっくり食べる時間のない看護師にとって、カップ麺は時短ランチの代表です。最近のカップ麺はクオリティーが高く、安くておいしいものがたくさんあります。種類も豊富であるため、すぐに飽きることもありません。普段は自炊という人も、時々無性に食べたくなる魅力がありますね。

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ときどき見かけるパン屋さん派

お気に入りのパン屋さんで買ってくるのが本人の楽しみです。そして、菓子パンから惣菜パンまで、品揃えが豊富。パン好きの方はついお店に入ってしまいます。しかし、師長やベテランの先輩に「パンばっかりかじって、もっと栄養のあるものも食べなさいね」と心配されることも。

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がっつり&バランス満天の食堂派

量や栄養バランスを重視する人は、職員食堂です。メニューを自分で考えなくても、日々栄養のあるごはんを食べることができます。食堂に行くメンバーはいつも決まっていることが多く、先輩や上司と仲良くなるきっかけにもなるでしょう。またタイミングが良ければ、別の部署の同期と会うことがあります。仲間との久々の再会は、うれしい瞬間です。

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健康をプラス!楽しいランチタイムの3つのヒント

①バラエティー豊かに食事改善!

食べる料理や食材の種類、パターンを増やすと、より食事が楽しくなります。摂れる栄養素も増えるので、より健康的です。ご自身の食生活に合わせて工夫してみましょう。

手作り派

ついワンパターンになりがちなお弁当。新しいスパイスや調味料を使うと、料理の幅が広がります。同じおかずでも全然違った風味が楽しめるので、一気にレパートリーが増えた気分になります。

また、手作り派がなかなか持参できないのが汁物です。そこで市販の春雨スープやみそ汁をプラス。温かいスープがあると、心も体もほっとひと息つくことができます。カロリーが増えすぎることもないので安心です。

コンビニ派

コンビニにはさまざまなお惣菜がバリエーション豊富に並んでいます。コンビニ食は糖質が多くなりがちです。そこで、普段のランチに卵やサラダ、海藻をプラスしてみましょう。たんぱく質やビタミン・ミネラルを補うことができます。

しかし栄養にこだわりすぎて、食事の楽しさが減ってしまうのもよくありません。時には好きな物を好きなだけ食べる日も大切です。「今日は奮発してスイーツを追加!」という日があると、幸せな気分になれますね。

カップ麺派

コンビニ惣菜をトッピングすると、カップ麺をグレードアップすることができます。おいしさに加えて野菜摂取もできるので、一石二鳥です。カップ麺は身体によいとは言えませんが、野菜が入ることで罪悪感も減らしてくれます。

パン屋さん派

パン屋さんには、パン以外にサイドメニューのコーナーが設けられていることがありますね。ランチをパンだけで済ませるのではなく、サラダやスープをプラスしてみましょう。パンをちぎってスープと合わせれば、また違った味を楽しむこともできます。栄養もプラスできるので、より食事らしさが加わります。

②「おいしい」を意識する

 

忙しいからこそ「いただきます」「ごちそうさま」、そして「おいしい」を忘れずにしたいものです。食事は空腹を満たすためだけのものではありません。早食いの癖がついてしまっている人は、よく噛み、味わってみましょう。食事の時間を大切にする習慣がつき、ランチがよりおいしく感じるようになります。

 

また、食事に極限まで集中して食べることを「食事瞑想」と言います。一口ごとに食感、味、香りなど五感をフルに使って食事をする。これは、普段は気づかない感覚を得られるため、最高の幸福感に浸ることができるのです。看護のことを忘れて、心を落ち着かせたい方は一度試してみましょう。

③コミュニケーションを大切に

 

「何を食べるか」と同じくらい、「誰と食べるか」も重要です。気まずい雰囲気の中で食べる食事は消化に悪く、おいしく感じることはできません。同僚と他愛のない話をしながら食べるランチは、おいしさに楽しさもプラスされます。中々話す機会がない先輩と仕事以外の話で盛り上がれば、距離もぐっと縮まります。

まとめ

看護師のさまざまなランチ事情についてご紹介してきました。食生活を見直すことは、心と身体の健康度を高めてくれます。楽しいランチタイムは私たちのQOLを上げるだけでなく、仕事のモチベーションアップへとも繋がるでしょう。皆さんも食に彩りを足して、より充実したランチタイムを過ごしてはいかかでしょうか。

おわりに

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出典

(1) QOLと食事/厚生労働省e-ヘルスネット

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-019.html



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目次

    執筆者について

    湊 かおり
    湊 かおり
    神奈川県在住の看護師ライター。慶應義塾大学看護医療学部を卒業後、県立病院でがん看護を経験する。脳脊髄液減少症を患ったことをきっかけに、ライターの道へ。現在はときどき自律神経失調症専門クリニックで働きながら、執筆をメインに活動している。「病気でも看護を諦めない」をモットーに、自身の闘病体験もブログ発信中。
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